飯豊連峰 前衛 二王子岳 (1,420.3m)・・・・・ヤマが白く見えたらワカンくらいは持ちましょう!
初冬の晴れ間の絶景を楽しんだ!

二王子神社  一王子避難小屋 
   
 油こぼし付近から北を観る  気持ち良い青空の中、交代でラッセル
   
 どっか〜ん! これが観たくて登るんだ 大日岳 飯豊連峰中央部
   
 飯豊連峰北部  おまけ・・・季節の移り変わり
   


ルート   二王子神社〜一王子避難小屋〜三王子〜山頂  往路下山
日 時    平成23年11月23日(水・祝)
参加者   
LTQ単独
行き先    飯豊連峰 前衛 二王子岳 
天 候    曇り後晴れ
目 的   
装 備   日帰冬山低山
登はん用具:なし
雪山として、Wストック・ワカン
ナビ用品:GPS・地図・シルバコンパス・マップポインター
防寒具:カッパで代用・フリース
飲み物:水2.0L
食料品:握り飯2個、小あんぱん5個
残 量:あんぱん2個
その他 非常食

コースタイム              事 柄
07:00分 自宅発       コンビニに立ち寄り、買物
07:30分 二王子神社着   二王子神社(300m)
07:39分 二王子神社発  
08:39分 一王子小屋前着   (725m)
09:26分 独標         雪0.5m位か(994m) 
10:57分 油こぼし    
11:21分 三王子      
12:00分 二王子岳山頂着 絶景。(1,420m)


12:21分 山頂発
13:35分 独標         (994m)
13:55分 一王子小屋前着  (725m)
14:30分 二王子神社着   (300m)


概略
あまり期待できないお天気だったけど案外イケそうなので予定通り二王子岳へ出かけた。

記録
下層寒気の抜けが悪く案外、朝の天気が期待できないと思いつつ就寝。早目の目覚ましを止めて二度寝。
ふと、目覚めると絶好の好天。急いで出かける。

コンビニで行動食を購入して二王子神社へ。神社には既に車が7〜8台。準備をして歩きだす。神社の境内にも雪が少しある。
杉林を抜けると雪を踏むようになる。夏道を忠実にトレースしている。2合目の水場で水を一口。上部を眺めるが、先行者の姿はまだ見えない。
一王子避難小屋(三合目)で食事を摂り、薄手のフリースを脱いで半袖シャツで登る。

四合目でトレースにワカンの跡がなくツボ足の足跡しかないことに不思議に感じる。どうみてもカンジキ無しでは歩ける雪の深さではないと思うのだが・・・
五合目の独標の積雪計測用の柱は概ね50pを示していた。
僅かに進むと先行者が休んでいて、まもなく、先頭の集団に追いつくと言われた。ごく僅かで15人位の先頭集団に追いつく。若い団体で話をすると、
N大の学生さん達とのこと。

彼ら足元を観ると全員ツボ足。どうしてツボ足なのか?何かの訓練か?と尋ねると、まさか、こんなに雪があると思わなかったので・・・・とのこと。
ナンダ、そういうことなのか。でも、ルート旗を背負っているのになぁ〜
よく見ると先頭の方に、二王子の常連のSIZの姿が見えた。流石に、SIZはワカンを着用している。ここで、ボクもワカンを着用する。

これで、ワカンの着用者が2名となった。集団の前に出てSIZと交代でラッセル。
気温が高く湿雪でワカンよりスノーシューが有効な雪質だ。SIZとこまめにトップを代わりながら進む。

雪が溜まりやすい六合目〜七合目は初ラッセルにしてはナカナカ辛い。
七合目付近でワカンを着用した3名が加わり5名。ようやく人数的に揃った感じだ。

後から来た方が、油こぼしの急登をトップで進む。雪の被った藪の間を潜り抜ける。半袖シャツのため冷たい。
油こぼしを越え八合目下で長袖を羽織る。ここまで来るとやや積雪量が落ちる。油こぼしから上は強風で雪が少ない。
或いは、ウインドクラストすることが多いのでやや期待していたが、予想ほどではなかったが、やはり積雪量は落ちたので助かった。
SIZ六合目あたりでは、SIZとこりゃ〜山頂は13時になるかも?と話していたが、これなら昼位には目途がつく。

九合目の雨量観測計まで上がると飯豊の絶景に皆、声があがる。
そうだ、この絶景が観たくて頑張ったんだ。

九合目から山頂までは指呼の間。
平坦な雪原をぷらぷら歩いて山頂。
下山準備をしていると、大先輩で二王子マスターの須藤さんが来られた。
当会の新井田君があげたハズの指導標の竹が見つからないとのこと。


写真を撮り、メールを確認してボクは直ぐに下山した。
下山していくと、左膝に軽い痛みが出る。雪道で膝に痛みが出ることはほとんどないのに・・・・・
週末には天然杉の調査作業のロープによる確保サポートの依頼を受けていて膝が痛くて・・・・なんて今更、言えねぇし
困ったなぁ・・・・

下っているうちに、気が付いた。登りのトレースがツボ足でワカンと合わないのだ。変に捻りながら歩いていたのだ。
ワカンを外しツボ足で下る。30分もすると、痛みは消えていた。

一王子避難小屋を過ぎると、気温が上がり登山道の雪もぐちゃぐちゃ。
転ばない様に、尻モチをつかない様にユックリ下る。

二合目の水で喉を潤しトコトコ下って二王子神社。
思わぬ絶景に出合えた一日でした。


※ 追伸
今回、ワカンを使用していたのが、5名、その後須藤さん
他の方々はツボ足だった。山が白く見えたら、ワカンぐらいは持つ用心深さが欲しい。

その他、軽量化というより、明らかに間違った軽装で登っている方がおられた。
考えて欲しい、11月23日である。一日違えば真冬になることもある。
雪山に入る最低限度の装備を考えて欲しい。


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